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タイトル 地域木造住宅生産の担い手の現状と動向 ― 工務店・建材流通店調査から見る地域の実態 ―
発行年月 令和3年01月 判型 A4 頁数 140
概要 2009年に100万⼾を割り、78万⼾に減じた新設住宅着工⼾数は、その後、緩やかに回復し、2016年から2019年までは減少しつつ90万⼾台で推移し、そのなかで新設木造住宅の着工は50万戸程度を維持してきた。2020年の住宅着工は、前年比9.9%減の81.5万戸に落ち込み、木造住宅着工は47万戸弱となった。新型コロナウイルス感染拡大などが影響したと見られる。
⽊造住宅建設の担い手である大工に目を転じると、大工の数は減少の一途をたどり、20年前の半数になっているとも見られ、今後、高齢の大工の引退等で、さらに大工の減少が進むことが予想される。しかし、大工の新規入職者は限られている。
このため、人口・世帯の減少による住宅需要の頭打ち以前に、大工の減少による供給の限界を迎えることもあり得る状況となっている。また、多数のストックが形成されている既存⽊造住宅の維持保全、性能向上、⻑寿命化の実施においても、大工の減少は影響を及ぼすと考えられ、現状の維持保全にも支障をきたし、ストックの劣化を加速させることも懸念される。こうしたことから、在来⽊造住宅の半数を供給している中小の大工・工務店の生産性の向上と生産力の維持は重要な課題であり、早急な対策が求められる。
そこで、その対策に向けた検討に資することを目的として、地域の大工・工務店の生産の実態を把握するための調査を実施することとした。
各地域に拠点をおく建材流通店が木造住宅供給に大きな役割を果たしている状況に着眼し、建材流通店の団体の協力を得て建材流通店・工務店へのアンケート調査を実施し、また、事業者等へのヒアリングを行なった。
その結果得られた、大工・工務店の業態の変化と動向、建材流通店の役割・業態の変化、大工・監督不足の実態とそれへの対応、大工等人材の確保・育成への取り組みの実態等に関する情報を整理した。また、それらを踏まえた課題の抽出を行なっている。
これら調査結果を取りまとめた本報告書が、我が国の住宅ストックの質の向上に取り組む関係者の参考となれば幸いである。
目次 はじめに
1.既往調査等を通じた住宅生産状況の分析
(1) 関連する社会動向の分析 ························ 1
(2) 大工数の現状の分析 ·························· 5
(3) JBN・大工育成実態調査を用いた分析 ················· 13
(4) 平成28 年度 住宅市場整備推進事業 工務店実態調査アンケート ····· 16
(一般財団法人 木を活かす建築推進協議会)を用いた分析
2.事業者及び団体へのヒアリングを通じた動向把握
(1) 調査の概要 ···························· 19
(2) ヒアリングにおける主な指摘 ······················ 20
(3) ヒアリング調査結果まとめ ······················ 38
3.工務店・建材流通店を対象としたアンケート調査
(1) 調査の概要 ···························· 43
(2) 工務店等を対象としたアンケート調査の結果及び分析 ··········· 57
(3) 建材流通店を対象としたアンケート調査の結果及び分析 ·········· 114
(4) アンケート調査結果まとめ ······················ 134
4.総括及び今後の課題 ·························· 139
価格(税込) 2,300円 在庫

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